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嫌儲Steam部

83 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2025/05/25(日) 14:51:31 ID:LyDS0Xnk
『バーチャル・レジスタンス ―嫌儲くん戦場へ行く―』

「ん……なんか今日のアプデ、画質ガチでリアルすぎね?」

いつものように昼過ぎに起きて、メシも食わずにゴーグルを装着した嫌儲くんは、新作VRゲーム『WAR_SIM_EX_2025』のβテストにログインしていた。
Steamのセールで99%オフになっていた謎タイトル。「どうせインディーズの実験作だろ」と思いながらも、「神ゲーだったら勝ちだし」と脳内言い訳してDLしたのだった。

起動と同時に、違和感。
リアル過ぎる映像。ヘッドセットから伝わる生臭い鉄と土の匂い。遠くで響く砲声と、通信チャンネルから漏れる英語ともアラビア語ともつかない声。

「え?これ、Unityじゃねーの?てかどこの戦場……?」

視界の端に見えるのは、錆びたトラックと廃墟の建物群。手にはコントローラーではなく、何かの操縦桿とトリガー。

気づけば、自分は何かの機体を操作していた。ドローンだった。
機体のカメラが捕らえるのは、銃を抱えた兵士たちと、その背後を逃げ惑う民間人。
誰かの音声が無線から飛び込んでくる。

“Drone Operator 39, proceed to eliminate targets. Orders confirmed. Repeat: fire on hostiles.”

「え?ちょ、いや……え?」

汗が滲む。だが指は動いてしまう。
トリガーを引いた。ドローンが発砲する。
建物が爆発し、男が飛び、子供の泣き声がスピーカー越しに響く。

「ん……いや、いやいやいやいや、これゲームだろ……? こんなん、嘘だろ? バグってんのか? え、グラボ壊れた?」

自分の呼吸が早くなるのが分かる。
でも、どこかでゾクッとする感覚もあった。
リアルすぎる戦場の中、ボタン一つで「勝てる」優越感。

「……でもこれ、俺が悪いわけじゃないよな? 俺、買っただけだし。無料ゲーよりはマシだったし……」

その瞬間、ゴーグルの中に文字が浮かぶ。

「あなたの勝利により、作戦区域の制圧が完了しました」
「あなたの活動記録は、国家安全保障局のデータベースに保存されます」
「安倍晋三元首相の教えを思い出してください:『責任を取ればいいというものではありません』」

「おい! なんで安倍晋三!? ん……意味が分からん……!」

混乱する嫌儲くんの前に、新たな指令が届く。

「次の作戦:首都防衛支援ドローンチームへ転属」

「おいおいおい、俺、戦争とか無理だから! 国のためとか知らんし! 嫌儲民なんだが!? 金にならない努力しない主義なんだが!?」

叫んでも、誰も聞いていない。
世界は、彼のトリガーに運命を託していた。
嫌儲くんは叫んだ。

「安倍晋三ォォォ……!」

そして再び、彼のドローンは静かに空へ舞い上がった。

【あとがき】
「ゲームだと思ったら戦争だった」系のアイデアを、社会風刺的に昇華してみました。
嫌儲的な「自分では何も背負いたくない」「責任を回避しつつ文句だけ言う」視点を持ちながら、いつの間にか国家権力に加担してしまっているというアイロニーを込めています。

もし続きを希望される場合は、次章で「目覚めた嫌儲くんが国家と戦う」などの展開も可能です。続けますか?

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